次世代ビジネスの在り方

その後すっかりご無沙汰しており申し訳ありません。

 

書く気持ちは満々なのですが、なかなか日常の忙しさにかまけてさぼっておりました。

 

2か月ちょっとぶりの投稿です。

 

MBAで学ぶ機会も残り僅か。卒業が迫ってきました。前回続きを書くと言っていましたが、今回は似たような話をするものの、テキストに沿った話は除こうと思います。話も堅いし、私の気の向くままに書く方が良いと思うので。

 

さて、話は引き続きストラテジーに関してです。

 

どの会社に所属するにせよ、MBA取得の際に私が一つの目標としていたのは、会社の未来図を描くということでした。

 

大きな理由は、技術革新、ビジネスサイクルの短期化、業界を問わない横断的な競争が激しくなり如何にして未来図を描き、実行していくかがキーになると考えたからです。今回は例を挙げてこれについて触れてみようと思います。

 

渡米後の授業をほぼ終えて感じるのは、勉強すればするほど厳しい環境が待っているということでした。

 

では詳しく見ていきましょう。IBM。世界のコンピューター、デバイスインダストリーのトップカンパニーです。これは言わずもがな。IBMは20世紀にはタイムカード、ATM、空港のチケットの発券、チェックイン等の端末等を開発して世界をリードしてきました。もともとは行政やビッグカンパニーの相手をしてきたのですが、20世紀後半にソフトウェア、テクノロジーカンパニーへのシフトを宣言します。それ以降、ThinkPadの売却、クラウドへの集中的投資、AIへの投資等を行ってきていますが、なかなか成功していません。Romettyが社長に就任した2012年以降は”移行期”と位置付け、クラウド、それからITコンサル、AIへの移行を掲げていますが、その後退に歯止めがききません。背景にはシビアな競争があり、例としてAmazon、Microsoft、Apple、Googleとの苛烈な競争が一つの原因として挙げられます。この競争に直面する中、社員40万人を抱えて戦わないといけない。そして多額の研究開発費用を使って新たなテクノロジーを開発し、提案していかないといけない。

ここで私が例として挙げたのは、ー技術革新、ビジネスサイクルの短期化、業界を問わない横断的な競争ーこのいずれのことも全て当てはまるシビアな競争だからです。クラウドテクノロジーはウィンドウズを持つマイクロソフトがその強みを生かしてAmazon、IBMをリードする一方、テクノロジーそれ自体はCommoditizeされてしまう。2007年頃から広がっていったテクノロジーがですよ?

価格競争か、他のプラットフォームの中に組み込むことで便利さを改善していかないとこの競争を勝ち抜かないといけない。そしてもともとはオンラインブックストアだったアマゾンがこの競争に食い込んでいるということです。一方でAIの世界ではGoogleもトップを走っている。しかしIBM含めいろいろな企業がこの分野に投資して如何に抜きんでるかで勝負している。勝負する土俵がこれまででしたらデバイス関係に割と集中しておけば良かったんでしょうが、今はそうはいかない。更にアマゾン何か配送サービスまで自分でしようとしている。先日のウォールストリートジャーナルでは、個人間の金融決済を出来るアプリを作ろうとしているだとか。(イメージはPayPal)まさに業界を問わない横断的な競争が増えてきているなと感じた次第です。

このような状況から言えることは、テクノロジーをベースとして、それを様々な分野に活用し、規模のスケールを活かして戦わないと今後勝ち抜けないのではないか、ということです。今現在無縁と思われている企業も、否応なしにEコマースが今後爆発的に日本でも伸びていくことを踏まえれば(私はそう思ってます)スピード感を持った意思決定と、テクノロジーを組み込んだビジネスの展開が必須になってくると思います。テクノロジーありきで話をするのはおかしいかと思いますが、これは避けがたい事実です。科学技術をうまく使う企業が今後成長していくことは間違いないと考えます。

 

参考になるのは最先端をいくアメリカのテクノロジー関連の情報ではないでしょうか?経営について真剣に考えている方がこれを読んでくださっているのならば、世界の最先端IT企業が、社会状況の変化(政治、経済、文化等々)と産業構造の変化、自社分析に基づいてどのようなアプローチを行い、どのような提案を行っているのか、そしてそれがどのように活用できるのかということについて経営者としての感覚で見ていくことが重要だと考えます。