インド旅行備忘録と経済成長への考察

新年あけましておめでとうございます。

 

今年は新年早々、友人の結婚式の関係でインドへ出かけてきました。

 

自由奔放な国、目覚ましい経済発展を遂げる国、としてのイメージを持っていましたが、ぼんやりとしたその感覚のみでインドの商業都市、ムンバイへと行ってきました。

街の第一印象は、経済発展はしているけれども、大気汚染がひどいひどい。(日本はPM2.5の基準値が35μm/1 ㎥なのに対してなんと私が滞在したムンバイでは270μm/1 ㎥)デリー経由で空港に行きましたが、空港に着陸するのにも靄が凄くて到着が遅れることが頻繁だそうです。私が行ったときは1時間程度遅れました。空港到着後、空港の外の景色が見えない。この状況とインフラの状況を見ると、余程図太い方でないと子育ては出来ないですね。出来る方いましたら本当に尊敬します。マスクしないと気管が強くない子どもは絶対喘息か気管支炎にかかると思いますし。。。

 

車の運転は予想通りの荒さでした。まるでゲームをやっているよう。あちこちから人が割ってきたりタクシーが割り込んできたり。そしてそれに向かってドライバーが吠えたり。その他のことに関しては概してクラスメートで普段接している通りのイメージ通り。大らかな国民性と同時に周りのことをあまり気にしない国民性?(失礼です、はいごめんなさい)というのは予想通りでした。

 

旅行に持参すべきもの

〇持ち込みトイレットペーパー(自分の手で拭くのは無理)

〇常備薬(本来処方が必要なのに、なぜか現地の薬局で買えます。しかも3錠ずつくらい笑。1錠10円くらいで買えます)

〇ウェットティッシュ

 

これくらいかな。今回反省したのは。

 

さて、話を本題のビジネスに持っていきます。

今回は結婚式の滞在だけでしたので、ホテルと街中の往復、インド現地人との対話が中心でした。それでは感じたことをば。

 

〇緊急性を要するインフラ整備

先ほどの項で既にお話ししましたが、インフラの整備は最重要課題かと。モディ首相もこの点は迅速に進められているようですが、都心部における渋滞混雑と、地方都市へのスムーズな移動手段、これをいかに早くクリアしていくかで今後の成長率が大いに変わってくるかと思います。

 

〇インド人の得意分野を活かしつつ他産業の育成を

大陸という性格柄か、モノづくりという点では、残念ながら強みを感じることはありませんでした。どちらかというとやはり伝統的に数字やIT関係に強い。この点本人たちも自覚は十分にあるようで笑。引き続きこの傾向は続いていくと思います。

しかし一方で立ち遅れているのが他産業の育成。観光産業が非常に遅れていると感じました。特に外国人旅行者が気にする衛生、渋滞面。ムンバイでこの状況であれば、他の街に観光にいくというのは苦労すると思います。しかし景色の素晴らしいところも多々あり、インフラ面と未だに問題を抱えている安全面を改善していけば観光の面からも倍々で成長していくポテンシャルはあると感じています。

 

〇鍵を握る優秀な人材たち

非常に勉強に関して競争的なことはアジア共通ですが、中でもインド人は数多く優秀な人材を輩出していることで有名です。グーグル、マイクロソフト、Adobe、ソフトバンクの副社長等々。まぁ世界に占める人口比を考えれば不思議なことでもない気はしますが。とんでもなく優秀な人材が多いことは間違いないです。この方々がインフラを整備し、その次のステップとしてどのように国策を進めていくかということがキーになると思います。

 

就業人口の増加が今後も見込まれ、成長率も今後5年間は安定して発展途上国としては望ましい7%代後半を推移する見込みです。(Statista)中国の成長がやや鈍化して5%台に落ち着く見込みですので当面の間は順調な成長を続けるとみるのが妥当でしょう。