事業戦略についてー海外MBA講義より

今回はストラテジーの話です。

 

現在必修授業で受けているんですが、今までの授業で一番面白いと感じています。何よりも、自分自身が今後必要と感じている分野だからかも知れません。

 

そもそもストラテジーとは、目標達成に向け、企業が競合他社に対する優位性を保つために取りうるActionという形で定義されています。原文でいうと、

 

"The set of goal-directed actions a firm takes to gain and sustain supreior performance relative to competitors"

 

そしてたまに見られるのが、VisionやMissionをストラテジーという風に解釈してしまうこと。比較される言葉として、VisionやMissionという言葉があります。

”Vision”は”こうしたい、ああしたい”という願望的なものであって、”Mission”は”実際に企業が何を行うのか”ということ。多くの日本企業がこれを誤解して戦略が無いと、そういう批判をしている文献もありました。オペレーションの改善に執着して大きな戦略というところが考えられていない。よって、企業の方向性の設定が他社の追随になってしまい、失われた20年を経験してしまったと。

 

この文献を読んでなるほどだなと感じましたが、では実際に戦略を立て、実行していくにはどうすれば良いのかということがテキストの中で述べられています。まずは分析から入るというのは勿論ですが、Stand point を把握するために以下のことを行うべきだと。

 

一般的な経済分析(政治、経済、文化、環境等全てそのビジネスに影響を与えそうなこと)⇒その業界、産業の外的要素の分析⇒内部分析

 

この段取りを行って初めて次の分野に行くということです。まずは自分の置かれている状況を踏まえて次にどのステップに行くかということですね。

 

次回はこのステップの詳細について触れてみたいと思います。

 

参考文献:Frank t. Rothaermel, Strategic Management 3rd edition